更年期障害かも…と思ったらとにかく我慢しないことが大切です。我慢すればするほど悪くなっていく可能性が高いですし、早く普通の生活に戻るためにも「なんだ、これをやればよかったのね」と自分に合った対策を見つけてもらいたい。恥ずかしがらずに病院を訪れるのがよいと思います。
さまざまな症状のでる更年期障害は、複数の科を受診する場合もありますが、まずは全体的な相談役・改善への案内人となってくれるホームドクターを探すという目的で、婦人科を受診することをおすすめします。
日本女性医学学会のHPを見ていただくと、全国の「女性ヘルスケアの専門医」が載っています。そこで相談していただくとはなしがスムーズで、更年期障害の悩みを理解してもらえると思います。ほとんどが婦人科医ですが、なかには内科医の先生などもいますよ。
更年期は自分を心身ともにメンテナンスすることがとても重要。ドクターと相談しながら自分に合いそうな改善方法を取り入れてください。
更年期の症状を数値化し、客観的にとらえる方法として
簡略更年期指数(SMI)というチェックシートがあります。適切な治療を受けるためのサポートツールとして使うことができます。
SMIチェック表
強 中 弱 無 1.顔がほてる 10 6 3 0 2.汗をかきやすい 10 6 3 0 3.腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0 4.息切れ、動悸がする 12 8 4 0 5.寝つきが悪い、または眠りが浅い 14 9 5 0 6.怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0 7.くよくよしたり、憂うつになることがある 7 5 3 0 8.頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0 9.疲れやすい 7 4 2 0 10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0 合計点 SMIの評価
0~25点 異常なし 26~50点 食事、運動に気を付け、注意を 51~65点 更年期・閉経外来を受診しましょう 66~80点 長期間にわたる計画的な治療が必要 81~100点 各科の精密検査にもとづいた長期の計画的な治療が必要 出典:小山嵩夫 産婦人科漢方研究のあゆみ 1992;9:30-34
※このチェックシートは簡易的なものとなっており、診断をする目的ではありません。症状を可視化する医師とのコミュニケーションツールとして使用してください。